Monday, 01 October 2018 12:09

■韓国カフェ、店内でのプラスチック容器使用禁止から見る環境保全

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韓国では、カフェ店内でのプラスチック容器の使用を禁止する法律「資源リサイクル法」が2018年1月から施行、2018年8月1日からは罰金制度も導入され、早2ヶ月が過ぎようとしている。スターバックスのような大手チェーンから個人経営まで、どのカフェに行っても見かけるのは、使い捨てプラスチック容器の使用禁止のポスターである。
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翻訳: 資源リサイクル法により、店内でのプラスチック容器の使用は禁止されています。
使い捨てカップの使用を減らす活動に賛同願います。
スターバックスは韓国環境部と自発的協約を結び、タンブラー利用顧客には300ウォンのディスカウントをしています。皆様のご賛同よろしくお願い申し上げます。
韓国環境部 スターバックス

注文する際に店員からも、店内での使い捨てプラスチック容器の使用が禁止されている事を説明される。カフェ店内を見渡すと、プラスチック容器は見当たらない。今回の法規制から紙容器は対象外となったが、自主的に紙容器も店内利用時は提供を控えているカフェが多く、全てのドリンクがガラス容器や陶器のマグカップで提供される。

韓国環境部(Ministry of Environment; 日本の環境省に当たる)は、資源リサイクル法の基準が曖昧だという反発の声が多かったため、2018年8月2日に使い捨てプラスチック容器使用に関するガイドラインを公表、そのガイドラインに違反する場合、使い捨てプラスチック容器で提供したカフェ側に罰金(5万ウォン〜200万ウォン;日本円で5,000円〜20万円程度に相当)を科すとしている。ガイドラインの内容は以下の通りである。

  1. 環境部の取締班が現場に出向き確認した場合のみ、罰金を科すことができる。(写真などを通じた第三者の通報では罰金を科すことはできない)
  2. 取締班が店内で使い捨てプラスチック容器を使用している消費者にテイクアウトをするのか直接確認
  3. 事業主が使い捨てプラスチック容器使用不可のポスターを掲示しているのか確認
  4. 注文を受ける際、店員が顧客にテイクアウトをするのか確認
  5. 適切な量のマグカップやガラス容器が備えられているか確認
店内で使い捨てプラスチック容器を使う顧客が目立つことに加えて、上記5項目が守られていない場合、罰金を科す。

この法施行に合わせるかのように、韓国ではプラスチック汚染の深刻化を報道(考察)する記事やニュース、論説が多く見られ、大きな話題となっている。消費者は、なぜ、使い捨てプラスチック容器使用禁止にすべきなのか、さらにはストロー廃止運動にまで繋がっていくのかを、毎日のように提供されるプラスチック汚染関連の記事から自然と理解しているようである。

「洗い物が増える」、「人件費がかさむ」など不満を漏らすカフェ側の声も聞かれるが、消費者側は「コーヒー豆の原価に比べ、十分に高いコーヒー代を支払っているのに、人件費を捻出できないのはおかしい」と反発、プラスチック容器使用禁止に賛成する意見が段々と浸透してきているように感じられる。

オンラインショッピングでもリユーザブルストローや紙製ストローの販売が急増し、消費者の行動にも変化が見られるようになってきた。

プラスチック容器使用禁止の動きは今夏突然に起こった。

韓国のカフェ事情は、ほんの2、3ヶ月の間に「ガラッ」と変わった。

少しの努力が地球の未来を救う。

生活習慣を変えるのはとても難しいし面倒なようにも思えるかも知れない。しかし、少しの努力で変えてしまえば、「たいした事ではなかった」と気づくはずだ。その少しの努力が環境保全につながる。全世界で同じような変化が起これば、地球温暖化対策ともなりうると考えられる。

私たちは今まで地球を必要以上に傷めつけてきてしまったのかもしれない。少し立ち止まり、地球のためにほんの少しだけ行動を変えてみれば、地球の未来も少しずつ明るくなっていく事だろう。