Wednesday, 19 June 2019 00:02

【G20 Global Summit on Financing EE, Innovation & Clean Technology 参加報告レポート】公式サイドイベント〜エネルギー生産性、イノベーション、クリーンテクノロジーへのファイナンス

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2019年6月12日(水)国連大学で、G20公式サイドイベントが開催された。「G20 Global Summit on Financing EE, Innovation & Clean Technology」は、パリ協定の目標達成に不可欠なエネルギー生産性に関わる技術やその利用、関連ビジネスに対する投融資をグローバルに推進することを議論する場であり、その内容が盛り込まれた「東京宣言(Tokyo Declaration)*1」が公表された。G20には、省エネ・ファイナンス・タスクグループ(Energy Efficiency Finance Task Group: EEFTG)が設置されており、フランスとメキシコが共同議長、G20 諸国の大部分 (15カ国・地域)がメンバーとして参加している。

図2図3

本サミットを主催したのは、IPEEC*2(International Partnership for Energy Efficiency Cooperation:国際省エネ協力パートナーシップ)とUNEP FI *3(国連環境計画・金融イニシアティブ)で、主要な国内外の金融機関や政策立案者、各国代表が招待された。登壇者による発表や報告から、G20諸国の現状を認識し、次の10年間に必要な行動の枠組みを模索し、持続可能なエネルギー転換を達成するというG20諸国の目標を支援することがこの会の目的であった。

このような活動の背景には、パリ協定の「2.0℃」から、さらにIPCC特別報告書による「1.5℃」を目標とするべきという認識が高まり、世界の総経済生産量の 84%、一次エネルギー消費量の 80%以上、そして温室効果ガス (GHG)排出量の 80%を占めるG20 諸国の役割の重要性がある。

日本企業の中には、未だ「事業を拡大する計画の中では、排出量絶対値の削減は難しい」という考えがあるが、将来、地球全体でゼロエミッションを達成するためには、その考え方を今後も続けるわけにはいかないことがわかるだろう。脱炭素社会への移行という野心的な目標に近づくためには、まだ実現していない方法、様々な新しいイノベーションやスキームが今後生み出される必要がある。このサミットにも多くの日本の投資家が参加しており、投融資の方向性は徐々に脱炭素に向かっている。日本の高い技術力、開発力を活かせる場が増えることが予想される一方で、政策面でも包括的かつ具体的なインプリメンテーションを促進し、G20 におけるリーダーシップの役割を担っていける国になってほしいと願う。

[参考資料]
*1: 東京宣言(Tokyo Declaration on Improving the Visibility and Energy Performance of Asset Investments by Financial Institutions)https://ipeec.org/upload/publication_related_language/pdf/1231.pdf
*2: IPEEC https://ipeec.org/en/
*3: UNEP FI https://www.unepfi.org/about/