Gridコンサルタントの視点 (36)

2018年10月6日、韓国・仁川で10月1日より6日間にわたって開かれた国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC; Intergovernmental Panel on Climate Change)の総会が閉幕した。

IPCCは、6日に加盟国の満場一致で採択された「地球温暖化1.5℃特別報告書」を通じて、2100年まで地球の平均温度上昇幅を1.5℃以下に抑えることが必要だとし、その実現には全世界が2030年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を半分以下に削減する必要があると指摘した。
2018年9月ニューヨークで「持続可能な海洋経済に関するハイレベル・パネル」第1回会合が開催された。同会合に寄せた安倍総理のメッセージの中で「海洋プラスチックごみ問題については、G20大阪サミットでも取り上げ、世界全体で取り組むための実効性のある対策のイニシアティブを打ち出し、日本がこの問題への国際的対策を主導したい」と述べており、G20大阪サミットに向けて、海洋プラスチックごみ問題に対する日本政府の強い意志が窺われる。
韓国では、カフェ店内でのプラスチック容器の使用を禁止する法律「資源リサイクル法」が2018年1月から施行、2018年8月1日からは罰金制度も導入され、早2ヶ月が過ぎようとしている。スターバックスのような大手チェーンから個人経営まで、どのカフェに行っても見かけるのは、使い捨てプラスチック容器の使用禁止のポスターである。
来たる7月26日に、600兆ウォン(約60兆円)の資産を有する韓国国民年金基金の韓国版スチュワードシップ・コード署名最終案が公表される。

韓国保健福祉部は17日、韓国金融投資協会にて「国民年金基金スチュワードシップ・コード署名案公聴会」を開き、草案と今後の日程を提示した。
2016 年12月、前大統領関連の汚職事件が発端となり、韓国版スチュワードシップ・コードが策定され、現在までに56の機関が署名している。
現大統領の公約でもある韓国国民年金基金のスチュワードシップ・コード署名は、企業支配構造の透明性を高め、韓国株式市場の健全性を確保し、国民の老後資金を安全に管理する優れた手段になるという社会の期待が大きい。
実際に、今年後半から来年を目処に、公務員年金基金や多くの金融機関がスチュワードシップ・コード署名の意思を明らかにしている。
アジア経済は今もなお、急成長を続けている。しかし、経済急成長の裏には、いろいろな問題が潜んでいる。環境や資源は有限であること、また、この成長が持続可能かという問題も懸念されている。

グリーンファイナンスに関する会議がアジアで開催されたり、グリーンボンドの発行額が順調に伸びていたり、アジア各国でグリーンファイナンスに対する注目度は確実に上がってきている。

BRINK ASIAのアンケート結果を通して、現在のアジアにおけるグリーンファイナンスの課題点が浮き彫りになった。資金調達の規模拡大の問題について、投資家の需要欠如というよりも、環境データや投資プロジェクトの不足を指摘する声が大きかった。

What Is the Biggest Challenge of Scaling Up Financing for Green Projects?

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出典:BRINK ASIA「Green Finance in Asia: The Public-Sector Push(2018年6月4日掲載)より引用

今後、アジアのグリーンファイナンス市場が順調に成長して行くには、政府のサポートが必要不可欠だ。なぜならば、同市場への関心は高まりつつあるが、今後の成長に未だ懐疑的だという意見が多くを占めているからだ。政府がどのような形でサポートできるのかが、今後の焦点になってくるであろう。

政府は規制強化ももちろん検討すべき項目ではあるが、税制の優遇措置などのベネフィットをまず強調する事が、グリーンファイナンス成長の後押しに繋がるであろう。

http://www.brinknews.com/asia/green-finance-in-asia-the-public-sector-push/
イルカといえば、水族館でも人気の高い動物だというイメージをお持ちの方も多いであろう。

そのイルカやシロイルカのいる水族館には行かないでほしいという意見が、いま、韓国で提起されている。巨体のイルカを狭い所に押し込んでいて、かわいそうだから?というのは、素人でもわかる話であるが、それ以上に深刻な問題が潜んでいた。

それは、イルカの特性である。イルカは、季節に応じて移動する。北極海から日本海付近までと、移動範囲は広い。シロイルカは一見、動きが遅く見えるが、移動する時は勢いよく泳ぐ特性も持っている。しかし、水槽内では、すぐ壁にぶち当たる。まっすぐ進む本能を持っているのに進めないため、ぐるぐる回るしかできない。このような環境下でイルカは多大なストレスを受ける。

また、イルカは超音波を発して、その反動で餌を捕獲したり、障害物を避けたりする習性があり、コンクリートで固められた水槽に入れられると、ずっと反響する音を聞かなければならず、耳の病気にもなるそうだ。

さらに、イルカの知能が高いことは皆、知っていることであろう。知能が高いがゆえに、そのストレスは計り知れない。

我々は、専門家でないにしろ、動物の特性を知るに十分な情報を得る手段がある。インターネットで検索しても簡単にわかる問題である。しかし、人間は勝手な生き物で、可愛いから見てみたいという願望があるため、イルカを自然界に戻そうという意見に反対する人が未だ多く存在する。

ある学者は言った。イルカが見たければ、イルカが住んでいるところへ出向きなさいと。

人間は自らの権利を主張し、様々な運動を繰り広げる。動物たちはそのような運動はできないが、人間がそれに配慮することは可能であろう。自分の権利だけで主張するのではなく、地球全体に対する配慮があれば、現在、我々が抱えている問題は減少していくのではないかと考える。
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